胎児の相続権 2018.2.14
胎児も相続人として遺産相続ができるのでしょうか。 人は本来、生まれた時に初めて権利や義務が生じます。民法上、母親のお腹の中にいる胎児に権利能力は認められていません。 しかし、民法886条1項では、「胎児は、相続については、既に生まれたものとみなす。」と規定されており、相続{遺言による贈与(遺贈)も含まれます}の場合は、例外的に胎児にも権利能力が認められているのです。 つまり、生まれていれば相続人となったであろう子供が、相続開始時にまだ胎児だったとしても、その胎児にも相続権があるという事です。 で…
亡くなる直前に引き出した現金について 2018.2.8
被相続人(亡くなった方)が、亡くなった日時点に所有していた財産は、原則としてすべて相続税の課税対象となります。 預貯金であれば亡くなった日時点の残高が評価額となります。(定期預金の場合、期間に応じた利息計算をします。) そうすると、亡くなる直前に預貯金を全て引き出してしまえば、亡くなった日時点の評価額は0円となり、相続税は課税されないのでしょうか? 実務上は被相続人が亡くなった時点では引き出された現金が、基本的にまだそのまま手元に残っていたものと考えます。 1,000万円の預貯金の内、800万円…
確定申告シーズン到来! 2018.2.5
今年もはや2月になりました。我々税理士事務所はこれから1年で一番の繁忙期を迎えることになります。 平成29年分の贈与税の申告は今年の2月1日から3月15日まで、所得税の確定申告は2月16日から3月15日まで、個人の消費税の確定申告は本来の提出期限である3月31日が土曜日のため4月2日までとなっています。 平成29年中にマイホームを購入された方は税制上のメリットが受けられる場合があります。 当初からそのようなメリットを受けることを念頭に置いてこれからいざ初めての確定申告をしよう、という方もいらっし…
固定資産税評価額とは 2018.1.31
固定資産税評価額という言葉を聞いた事があるでしょうか? 各市町村(東京都23区の場合は都)が算定する固定資産税の基準となる価格のことです。正確には「固定資産課税台帳評価額」といいます。 固定資産税の基準となる以外にも、都市計画税、不動産取得税、登録免許税の計算の算出にも使われます。 また相続税の計算においても、路線価の付されていない土地や家屋の不動産評価をする際に、固定資産税評価額を利用します。 固定資産税は、毎年1月1日時点における土地や家屋等(固定資産)の所有者に対し、その固定資産税評価額を…
相続人は誰? 2018.1.24
「相続」とは亡くなった人の財産を誰かに承継する制度です。 日本の民法では被相続人と一定の身分関係にある者のみを法定相続人とし、その範囲とが順位が決められています。 (1) 相続人の範囲 死亡した人の配偶者は常に相続人となります。(内縁関係の人は相続人に含まれません。) 配偶者以外の人は、次の順序で配偶者と一緒に相続人になります。 第1順位は死亡した人の子供です。 その子供が既に死亡しているときは、その子供の直系卑属(子供や孫など)が代襲相続人となります。 第1順位の相続人がいなければ、第2順位…
確定申告が終わったら資産見直しのチャンス 2018.1.17
確定申告なんて、考えるだけで億劫になる! 個人事業者さんはそう思っている方も多いことでしょう。 年に一度、どうしても資料を整理しなくてはならない時期です。 どうせ手間がかかるのなら、せっかくですから今年の納税のことだけでなく、今後の節税のことも考えてみませんか。今持っている資産をいろいろな目線で見直ししてみましょう。 不動産を持っている方は、確定申告で年間の賃料を計算します。 去年と比べてどうでしょう。建物が古くなってくると、どうしても家賃を下げざるを得なくなります。 退去修繕に見合った収入はあ…
戸籍・住民票の種類 2018.1.10
相続手続の最初の作業は、戸籍の収集です。 本籍地の役所へ行って、いざ交付申請書を記入…しようとしたところで早速悩んでしまい、オアシス相続センターへお電話下さる方は非常に多いです。 「戸籍が何種類かあるんだけど、どれを取ればいいの?」 【戸籍謄本・戸籍抄本】 戸籍謄本は個人の氏名、生年月日、出生や死亡、婚姻・離婚・養子縁組など身分の変動を記録する書類です。 相続人が自分の戸籍をとる場合は、戸籍謄本または戸籍抄本が必要です。 戸籍謄本は夫婦と子供の家族全員が載っている「全部事項証明」、戸籍抄本は請求…
相続していなくても相続したとして計算する「相続税の総額」ってどういうこと? 2018.1.3
お客様「父の相続税額はどうやって計算しているんですか」 税理士「法定相続人全員が法定割合で取得したとして、相続税の総額を計算します」 お客様「えっ、うちは長男が全て相続するので、母と私(次男)は関係ないでしょう?」 税理士がお客様に相続税について説明をするときによく耳にする遣り取りです。 長男さん以外は相続税を支払わないので、相続税の計算には関係なさそうに思えますが、相続税は亡くなった人の全課税財産に対して相続税の総額が決まり、その相続税の総額を財産を取得した人が取得割合に応じて負担します。 こ…
相続手続にかかる費用の色々 2017.12.27
人が亡くなった時、葬儀費用やお墓の費用はよく心配されがちです。 しかし、故人を送る費用だけではなく、その後の手続にも様々な費用がかかります。 相続人の一人が代表して手続を行うと、実際に支払をしていない他の人は出費の実感が薄くなってしまいがちです。 相続税や登録免許税等は財産の額に応じて支払いますから、受けとった人の負担分が判りやすいですが、その他にも書類取得費や交通費など細々とした出費が沢山あります。 一つ一つは少額でも、すべて負担するとなると大きな額になります。 手続の手間を引き受けた上に費用…
年末年始休業のお知らせ 2017.12.25
弊社は12月29日(金)~新年1月4日(木)まで休業とさせて頂きます。 又、誠に勝手ながら年内のご予約は12月28日(木)の午前中までとなっております。 上記期間中の新規の御相談、御質問に関しましてはメールで内容をお送り頂けましたら、年明けより順次回答致します。 年始は新年1月5日(金)9時より営業致します。 ご迷惑・ご不便をお掛けしますが何卒宜しくお願い致します。